【英語表現 8】“Jump the gun” の意味と使い方をマスターしよう!

今回の英語フレーズは、ちょっと早まった行動やフライングを表すときにぴったりの表現、“jump the gun” をご紹介します。「まだタイミングじゃなかったのに、先走っちゃった…」そんな場面、誰にでもありますよね?英語では、そんな「出るのが早すぎた!」という状況を、陸上競技にちなんだ面白い表現で伝えることができます。
■ 意味は?
“Jump the gun” は、もともと陸上競技のスタートに由来するフレーズで、
- フライングする
- 早まった行動を取る
- 時期尚早なことをする
という意味で使われます。つまり、「スタートの合図(ピストル)がまだ鳴ってないのに、走り出してしまった」=時期を間違えて早く行動してしまったというイメージです。
◼️ 表現の由来について
語源はとてもシンプルで、陸上競技などでスターターがピストル(gun)を鳴らして、選手が一斉にスタートしますよね。ところが、スタートの合図よりも先に飛び出してしまう(=jump)ことを “jump the gun” と言い、そのまま比喩表現として日常会話にも広がり、使われるようになったと言われています。
◼️ 使い方
“jump the gun” は次のような場面で使われます:
シーン | 意味 | ニュアンス |
サプライズを先にバラしちゃった | 早まった行動 | うっかり・軽いミス |
確定していないのに発表してしまった | 先走り | 早とちり |
要はついうっかり感が垣間見れる表現というわけです。
■ 例文いろいろ
I think we jumped the gun by announcing the product before it was ready.
→ 製品が完成する前に発表したのは、ちょっとフライングだったかも。
Don’t jump the gun — wait until we get the final approval.
→ まだ最終承認が出てないんだから、先走らないで。
She booked the tickets before I even said yes. I guess she jumped the gun.
→ 彼女は僕がOKする前にチケットを予約しちゃった。ちょっと早まったんじゃない。
■ ミニ会話
A: You already told everyone about the party?
B: Yeah… I might’ve jumped the gun a little.
A: もうみんなにパーティーのこと言っちゃったの?
B: うん…ちょっとフライングだったかも。
◼️ 似た表現との違い
似たようなフレーズは他にもありますが、それぞれニュアンスが異なります。ここでは、「どのくらい“早すぎる”のか」「何が先走っているのか(行動か、気持ちか)」などに注目し、その他のフレーズとの違いを見てみましょう。
表現 | ニュアンス | 違い |
jump the gun | タイミングが早すぎる | 予定よりも早く行動してしまうこと |
go ahead of yourself | 焦って先のことを考えすぎる | 行動ではなく「考えが先走る」イメージ |
act prematurely | フォーマルで中立的 | 書き言葉やニュースなどで使われることが多い |
■ まとめ
“jump the gun” は、「ちょっと早すぎた!」というシーンにぴったりの英語表現です。本来のタイミングを待たずに行動してしまったときや、段取りを飛ばして焦ってしまった場面で使うと、自然でユーモアのある伝え方になります。何ごともタイミングが大事。つい先走ってしまったときは、この表現でサラッと状況を伝えてみてくださいね。

Jump the gunは、日本語の「フライングしちゃった」がどんぴしゃりのフレーズだよ。