【英語表現 10】“Spill the beans” の意味と使い方をマスターしよう!

Hi, everyone!
今回の英語フレーズは、秘密をしゃべってしまう・バラしてしまうという意味の、ちょっとユニークな表現、“spill the beans” をご紹介します。友達に「まだ言わないでって言ったのに〜!」なんて怒られた経験、ありませんか?そんな時、英語では「豆をこぼしちゃった」と言うんです(笑)
■ 意味は?
spill the beans は直訳すると「豆をこぼす」ですが、実際にはこんな意味で使われます:
- 秘密をうっかり話す
- ネタバレする
- 計画や情報を漏らす
つまり、日本語で言う「バラす」「口がすべる」「うっかりしゃべっちゃう」といったニュアンスがピッタリですね。
◼️ 表現の由来について
語源には諸説ありますが、よく知られているのは古代ギリシャの投票制度に由来するという説。当時、白い豆は「賛成」、黒い豆は「反対」を意味し、投票の秘密を守るために壺に豆を入れていたのですが、もしその壺を倒して豆がこぼれてしまうと、結果=秘密がバレてしまうというわけです。このイメージから、“spill the beans” が「秘密を漏らす」という意味になったと言われています。
◼️ 使い方
“spill the beans” は次のような場面で使われます:
シーン | 意味 | ニュアンス |
サプライズをばらす | 口がすべる | 軽めの失態 |
秘密を口走る | 情報漏洩 | 時に重大 |
無理やり聞き出す | 白状させる | 時に、冗談っぽく |
言ってはいけないことが、口からぽろっと出てしまうイメージで覚えてくださいね。
■ 例文いろいろ
She spilled the beans about the surprise party.
→ 彼女、サプライズパーティーのことバラしちゃった。
Come on, spill the beans! What happened at the meeting?
→ ねえ、教えてよ!会議で何があったの?
I didn’t mean to spill the beans — it just slipped out!
→ バラすつもりはなかったんだよ!つい口が滑っちゃって。
■ ミニ会話
A: You told him about the trip?
B: Yeah… I totally spilled the beans. I couldn’t keep it in!
A: あの旅行のこと、彼に話しちゃったの?
B: うん…完全にしゃべっちゃった。我慢できなくて!
◼️ 似た表現との違い
表現 | ニュアンス | 違い |
spill the beans | ついうっかりばらしてしまう | 思考よりも先に口が出る |
let the cat out of the bag | 言ってはいけないことを言ってしまう | 少しドラマチックな響き。猫だと思ったら実は豚だった的な意外感 |
blurt out | 思わず口にしてしまう | 感情的、衝動的 |
どれもやらかしてしまう感が満載ですよね。
■ まとめ
Spill the beans は、「うっかり秘密を話してしまった!」という時に使える、英語らしいユーモアのある表現。口が滑ってしまった時の軽い言い訳としても、または誰かに「話して〜!」と聞き出す時にも使える、便利で親しみやすいフレーズ。ちょっとした秘密をめぐる会話が、これ一つでぐっと自然な英語になりますよ。

秘密は原則秘密のままで何卒。でも、うっかり言ってしまったら、こぼした豆の回収もお忘れなく。