【英語表現 12】“Hit the nail on the head” の意味と使い方をマスターしよう!

本日の英語フレーズは、「それ、まさに言いたかったこと!」「完璧に正解だ!」と感じたときに使える表現、“hit the nail on the head” をご紹介します。意見や分析がぴったり当たっている時、相手の言葉に「それそれ!」と頷きたくなることって、ありますよね?そんな時にネイティブがよく使うのがこのフレーズです。
■ 意味は?
hit the nail on the head は、直訳すると「クギの頭を正確に打つ」ですが、実際の意味は:
- 的を射たことを言う
- ズバリ正解を言い当てる
- 核心を突く
といった意味で使われます。話の本質を突く、議論の焦点を正しく捉えるのように「正確さ」や「的確さ」を表すフレーズです。
◼️ 表現の由来について
由来はとてもシンプル。*大工仕事の「釘打ち」がベースになっています。釘をしっかり打ち込むには、真ん中の“head(頭)”を正確に叩く必要がありますよね。ズレていたら釘は曲がるし、うまく固定されません。そこから転じて、「まさに狙ったところを正確に言う」という意味で使われるようになったのです。
◼️ 使い方
相手の発言に「それだよ!」と同意したい時や、誰かの説明が的確で感銘を受けた時に使えます。
場面 | 意味 | ニュアンス |
意見が完璧に合っている | 的確に言い当てる | 感服、感動 |
問題の核心を指摘 | 本質を突く | 脱帽、舌を巻く |
論理的な説明に感動 | まさにその通り! | 相手を褒める表現としても◎ |
ちょっとした日常会話からビジネスのディスカッションまで、かなり用途が広い表現です。なんとも便利!
■ 例文いろいろ
You really hit the nail on the head with your comment about the team’s communication.
→ チーム内のコミュニケーションについてのコメント、まさに的を射てたよ。
She hit the nail on the head when she said we needed more planning.
→ もっと細かい案が必要って彼女が言ったの、まさに正解だったね。
That explanation hits the nail on the head — now I get it!
→ その説明、超わかりやすい!まさにそれだよ!
■ ミニ会話
A: I think the real issue is that we’re not listening to each other.
B: You hit the nail on the head. That’s exactly the problem.
A: 本当の問題は、お互いちゃんと聞き合ってないことだと思う。
B: それだよ!まさにそこが問題なんだよね。
◼️ 似た表現との違い
では、次に類似表現を見てみましょう。
表現 | 意味 | 違い |
hit the nail on the head | 的確に言い当てる | 本質や正確さを強調 |
hit the mark | 図星である、ピタリと当たる | 照準や狙いが定まっている |
spot on | どんぴしゃ | カジュアルで口語的 |
markは、矢や弾丸を発射するときの目当て(= 的)のこと。ちなみに、spot onはexactly rightと同じ意味ですが、主にイギリスで使われている口語表現。
■ まとめ
hit the nail on the headは、ビジネスでも普段の会話でも「それな!」を自然に伝えるのにぴったりなフレーズ。「このままじゃダメなんだ!」「今こそ改革の時だよ!」などなど、相手の発言に納得した時、ぜひこの表現を使ってみてくださいね。

ネジやピンの「頭」もheadというよ。ちなみに「レタスひと玉」は・・・a head of lettuce. こういう絶妙なニュアンスが英語の面白いところ。