【英語表現 16】“Bite the bullet” の意味と使い方をマスターしよう!

今回の英語フレーズは、「嫌だけどやるしかない」「腹をくくる」という場面で使われる、“bite the bullet” をご紹介します。ずっと先延ばしにしてきたこと、大きな痛みを伴う決断、勇気がいる行動…。「もう逃げられない、しゃーない!」そんな時にぴったりのフレーズです。

■ 意味は?

bite the bullet は直訳すると「弾丸を噛む」ですが、実際は:

  • つらいことを覚悟して受け入れる
  • 仕方なく我慢してやる
  • 嫌なことに腹をくくる

といった意味で使われます。


◼️ 表現の由来について

このフレーズは戦場の医療現場に由来すると言われています。麻酔がなかった時代、兵士たちは手術や治療の痛みに耐えるために弾丸を噛んでこらえたそうです。そこから、「痛みに耐える」「我慢してやりきる」という意味で、“bite the bullet” という表現が使われるようになりました。


◼️ 使い方

“bite the bullet” は次のような場面で使われます:

場面文脈ニュアンス
嫌な仕事が回ってくる腹をくくる勇気を我慢が必要
高額な出費を決断する痛いけど仕方ない渋々承諾と諦め
苦手なことをやる覚悟を決める内面的な強さにつながることも

「八方塞がり」のようなネガティブ感はあるけれど、「打破するぞ」という強さも同時に垣間見れるのがこのフレーズの特徴です。


■ 例文いろいろ

I didn’t want to go to the dentist, but I had to bite the bullet.
→ 歯医者には行きたくなかったけど、覚悟を決めて行ってきた。

We’ll just have to bite the bullet and pay the fine.
→ 罰金はもうしょうがない、払うしかないね。

He bit the bullet and told her the truth.
→ 彼は覚悟を決めて、彼女に真実を打ち明けた。


■ ミニ会話

A: I know it’s expensive, but this is the only flight left.
B: Yeah, let’s just bite the bullet and book it.

A: 高いのは分かってるけど、もうこの便しか残ってないよ。
B: うん、しょうがないね。覚悟決めて予約しよう。


◼️ 似た表現との違い

“bite the bullet” に似た表現もいくつかありますが、それぞれに微妙な違いがあります。

表現ニュアンス違い
bite the bullet我慢して嫌なことを受容する我慢・痛み・仕方なさの要素あり
suck it up喝!(命令口調、やや乱暴さも)コーチが選手に激(ゲキ)を入れる感じ
grin and bear it苦笑いで耐える我慢しつつも、控えめに受け入れる

どれも「つらいことに向き合う」表現ですが、“bite the bullet” はその中でも「覚悟と決断」のニュアンスが強いのが特徴です。


■ まとめ

bite the bullet は、基本的には腹をくくる場面で使われるフレーズですが、イヤだけど乗り越えないと前に進めないとき、勇気を奮い立たせて一歩踏みだす自分を後押ししてくれる金言としての側面もあるのです。言い訳せずにやり遂げる、その強さを英語で伝えたいときに、ぜひこの表現を使ってみてくださいね!

ジュミ子

bullet(弾丸)は速さや強さの象徴としても使われるけど、日本語には「弾性」や「弾力」のように「跳ね返す」といったニュアンスもあるよね。

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