18. “Learn the ropes” の意味と例文|やり方を覚えていくときの英語フレーズ解説!

こんにちは。今回の英語フレーズは、「やり方を覚える」「基本を習得する」といった意味で使われる、“learn the ropes”をご紹介します。新しい職場、始まったばかりのプロジェクト、習いたての外国語学習などで使えます。

■ 意味は?

learn the ropesは:

  • やり方を覚える
  • 基本的なルールや手順を習得する
  • 仕事・活動のコツをつかむ

といった意味で使われます。特に、特定の組織内のやり方(入社したばかりの職場など)に焦点が当てられ「要領をつかむ」や「コツを覚える」といったニュアンスを含む表現です。


◼️ 表現の由来について

語源は船乗りの世界(ロープの使い方)🚣‍♀️にあります。昔の帆船では、帆を動かすために多くのロープが使われていましたが、それぞれのロープの役割(サイズ、長さ、種類)や操作方法(結んだり解いたり、特定の形状にしたり等)を覚えるのは新人にとって大仕事でした。つまり、“learn the ropes” とは、「ロープの扱い方=基本動作を習得する」ことを意味し、そこから「仕事や物事のやり方を覚える」という意味に広がったのです。


◼️ 使い方

“learn the ropes” は次のような場面で使われます:

場面文脈ニュアンス
入社したばかりの社員手解きを受ける努力、自己研磨、諦めないで
研修期間・インターンステップ・バイ・ステップ周囲に暖かく見守られている感じ
外国語の学習徐々に慣れてくる伸びしろを信じて

見ての通り、何か新しいことを始めたばかりの人が、自分の状況を説明するときによく使われます。また、周囲の人が「まだ始めたばかりだからね」とフォローするような場面にもぴったりです。


■ 例文いろいろ

I’m still learning the ropes, but I’m getting there.
→ まだ覚えている途中だけど、少しずつ慣れてきてるよ。

She just started last week, so she’s still learning the ropes.
→ 彼女は先週入ったばかりだから、今はまだ仕事のやり方を覚えている最中だよ。

Once you learn the ropes, the job gets a lot easier.
→ 一通り覚えたら、この仕事はだいぶ楽になるよ。


■ ミニ会話

A: How’s your new job going?
B: Not bad! Still learning the ropes, but everyone’s really helpful.

A: 新しい仕事はどう?
B: 悪くないよ!まだ覚えてるところだけど、みんな親切で助かってる。


◼️ 似た表現との違い

“learn the ropes” に似た表現もいくつかありますが、それぞれに微妙な違いがあります。

表現ニュアンス違い
learn the ropes組織内でのやり方にフォーカスマニュアル、機械操作など
get the hang of itスキルが身に付くレース編み、箸の持ち方など
get used to物理的、心理的な慣れ(やや広義)習慣、文化、食べ物、環境、天候など

この中で広義的なフレーズはget used to ですが、toの後ろには「名詞」または「動名詞」が続きます。


■ まとめ

learn the ropes は、新しいことを始めたばかりの人が、前向きに「今、覚えている途中です」と伝えるときに使える表現です。仕事でも学校でも日常でも、「最初は戸惑うけど、少しずつできるようになる」という成長のプロセスを、自然で優しい言い回しで表せます。「今はまだ学びの途中だけど…(でも頑張る!)」というとき、ぜひこのフレーズを使ってみてくださいね。人生、鼓舞あるのみ!

ジュミ子

「コツ」の漢字って「骨」って知ってた?人体の骨格のように、見えないところで物事を支えることから派生し、仕事や作業の「要領」や「勘所」を意味するようになったそうな。

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