19. “Hit the roof” の意味と例文|怒りを表すときの英語フレーズ解説!

今回の英語フレーズは、「激怒する」や「ものすごく腹を立てる」という時の“hit the roof” をご紹介します。「あのときの彼、マジでキレてたよね」「上司が突然怒り出した」など、“怒りのピーク”を表す時に、ネイティブはこのフレーズをよく使います。
■ 意味は?
hit the roofは:
- 激怒する
- 感情が爆発する
- ブチ切れる
といった意味で使われます。ニュアンスとしては「頭に血がのぼる」「キレる」「烈火のごとく怒る」「逆鱗に触れる」などが近いですね。(それにしても、日本語は英語に負けず劣らず怒り関連のフレーズが多い!)
◼️ 表現の由来について
語源はイメージ通り、怒りのエネルギーが一気に爆発して「屋根にぶつかる」ほど飛び上がる、という感覚から来ています。特にアメリカ英語ではよく使われる表現で、感情がコントロールできないほど高ぶる様子を比喩的に表しています。なお、“go through the roof” という似た表現もあります。そちらは怒りだけでなく「急激な上昇」や「価格の高騰」などにも使われますが、“hit the roof” はほぼ怒り専用と覚えてOKです。
◼️ 使い方
“hit the roof” は次のような場面で使われます:
場面 | 文脈 | ニュアンス |
子供をこっぴどく叱る | カンカンに怒る | 親の愛だからこそ |
上司が報告に激怒 | キレる | 怒られた方は、予想外の怒りに戸惑うことも |
恋人や友人とケンカ | ブチ切れる | 突拍子もなく、コントロール不可 |
“Hit the roof” は、誰かが突然怒り出した時や、強く怒った出来事を振り返るときに使われます。フォーマルな文脈にはあまり向きませんが(というか、ほぼ向かない💦)、口語やカジュアルな文脈では、ごくごく自然に用いられます。
■ 例文いろいろ
My dad hit the roof when he saw the phone bill.
→ 父は電話代の請求を見てブチ切れた。
My wife hit the roof when I told her that I had to cancel the vacation.
→ 休暇をキャンセルしなきゃならないと言ったら、妻にめちゃくちゃ怒られた。
If the boss finds out about this, he’ll hit the roof.
→ 上司がこれを知ったら、確実にキレるだろうな。
■ ミニ会話
A: Did your parents find out you skipped school?
B: Yeah, and my mom totally hit the roof!
A: 学校サボったの、親にバレた?
B: うん、しかもお母さんが超キレた!
◼️ 似た表現との違い
“hit the roof” に似た表現もいくつかありますが、それぞれに微妙な違いがあります。
表現 | ニュアンス | 違い |
hit the roof | 爆発 | 火山の如く、怒りカンカン |
lose one’s temper | 激昂 | 正気を失うほどにキレる |
go ballistic | 暴発 | まるで弾道ミサイルの如く |
ballisticは、もともとは「弾道の」ですが、ここから派生して「激怒して」という意味に。
■ まとめ
Hit the roof は、「激怒」を比喩的に表したフレーズというのがお分かりいただけたと思います。親が子を叱る、上司が怒りを飛ばす、恋人同士の大喧嘩など、日常のドラマには頻出のフレーズと言ってよいでしょう。怒りが屋根まで吹っ飛ぶイメージでどうぞ!

roofをceiling(天井)に置き換えて、hit the ceilingと言ったりもするよ!