22.“Raise the bar” の意味と例文|基準やレベルを上げたいときの英語フレーズ解説!

今日の英語フレーズは、「基準を上げる」「レベルを引き上げる」という意味で使える、“raise the bar” をご紹介します。「もっと質を高めよう」「今回は自分にハードルを課したい」という前向きなシーンから、「相手の期待値が高すぎるんだけど…!」なんて少し皮肉っぽく言いたい場面まで、さまざまな場面で活躍する万能フレーズです。

■ 意味は?

raise the barは:

  • 基準・レベルを引き上げる
  • 期待値や要求水準を上げる
  • より高い目標を設定する

といった意味で使われます。日本語では「ハードルを上げる」「レベルアップする」「もっと高みを目指す」などに近い感覚ですね。


◼️ 表現の由来について

語源は陸上競技の走り高跳びや棒高跳びに由来します。“bar” は跳ぶための「バー(横棒)」のことで、それを“raise(上げる)”ことで、選手はより高く跳ばなければならなくなります。

そこから転じて、日常生活やビジネスの中でも、「求められる水準が上がる」「より高いレベルを目指す」という意味で使われるようになりました。


◼️ 使い方

“raise the bar” は次のような場面で使われます:

場面文脈ニュアンス
自分への挑戦としてハードルを上げる意識の高さや努力の姿勢
他人に対して基準を上げるモチベアップに
チームや組織内で成果の期待度を上げるチャレンジ精神を鼓舞

この表現は、目標を高く設定する時にも、ちょっとしたプレッシャー(もちろんポジティブな意味で)の場面にも使えます。フォーマルすぎず、会話・プレゼン・SNSなど幅広い場面で用いられるフレーズです。


■ 例文いろいろ

This new product really raised the bar for the whole industry.
→ この新商品は業界全体の基準を引き上げたね。

She keeps raising the bar with each performance.
→ 彼女はパフォーマンスのたびにレベルを上げてくる。

We need to raise the bar if we want to stay competitive.
→ 競争力を保つには、さらに水準を高く設定する必要がある。


■ ミニ会話

A: Wow, your presentation was amazing!
B: Thanks! I tried to raise the bar this time.

A: ワオ、君のプレゼンすごく良かったよ!
B: ありがとう!今回は自分の限界を少し上げて、トライしてみた。


◼️ 似た表現との違い

“raise the bar” に似た表現もいくつかありますが、それぞれに微妙な違いがあります。

表現ニュアンス違い
raise the bar目標、基準、期待値を上げる「自分との戦い」、「他者との競争」のどちらにも対応
set the bar high最初の段階で、基準値を高く設定「初期設定」が要
level upスキルや能力を上げるやや口語的。ゲームやスキル向上のレベルアップにも使える

raise the barは「今よりもっと上げる」、set the barは「最初から水準を高くセットしておく」。似ているようでいて、微妙な違いがあるんです😃


■ まとめ

Raise the bar は、「もっと高い基準を目指す」「より良いものを目指す」というときに使える、前向きで力強い英語表現というのがお分かりいただけたと思います。ビジネスでも学習でも日常会話でも、「今よりも上を目指す」場面にはぴったり!

また、成果や結果のすごさに驚いた時にも「Wow, that really raises the bar!」といった形で自然に使えます。自分に挑戦するとき、誰かをたたえるとき、ぜひこのフレーズを取り入れてみてくださいね!

ジュミ子

ちなみに、「司法試験」はbar exam。かつて、傍聴席や弁護士、また裁判官の席にはパーテーションの役目を果たす「仕切り棒」があったんだって。で、この棒を超えることが、比喩的に「法曹界に入る」と解釈され、「bar exam」と呼ばれるようになったそうな。

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