30. “Break a leg” の意味と例文|健闘を祈るときの英語フレーズ解説!

今回の英語フレーズは、「幸運を祈る」「頑張って!」という意味で使われるちょっとユニークな言い回し、“break a leg” をご紹介します。一見すると「足を折る?」「痛そう、Ouch!」という物騒な表現に見えますが、実はこれは応援の言葉なんです。特に舞台・パフォーマンス・試験前など、大事な場面の直前に使われる定番フレーズです。
■ 意味は?
break a legは:
- 頑張ってね
- うまくいきますように/成功を祈ってる
- (演技や試験の)健闘を祈る
といった意味で使われます。
◼️ 表現の由来について
実はこの表現、“幸運を祈るときにあえて不吉なことを言う”という演劇の世界のジンクスから来ています。舞台などのパフォーマスの前で、あえて不吉な表現「足を折るくらい頑張って!」=“break a leg” を言うことで、幸運を引き寄せるという迷信的な考えがありました。今では、演劇に限らず試験・面接・試合など、緊張感のある本番前に広く使われています。逆願掛けみたいなイメージで覚えてくださいね。
◼️ 使い方
“break a leg” は次のような場面で使われます:
場面 | 心理的には? | 背景にあるもの |
コンサートや舞台で | 無事成功しますよう | ◎ 演劇や音楽などのエンタメ界では定番のフレーズ |
面接やスピーチで | 相手にいい印象を持ってもらえますよう | 内定をゲットする! |
大事な試験で | 実力を発揮できますよう | 合格するぞ! |
もちろん、Good luck!でもいいんですが、Break a leg!は演劇や舞台の世界をはじめ、ユーモアや親しみ込めた表現として使われることが多いんです。あえて不吉な言葉を使うことで幸運を呼び込むという、縁起担ぎの一種というわけです。
■ 例文いろいろ
Break a leg in your audition today!
→ 今日のオーディション、頑張ってね!
You’ve got this. Break a leg out there!
→ 君ならできるよ。本番、うまくいきますように!
Everyone’s nervous before going on stage. Just remember — break a leg!
→ 舞台に上がる前は誰だって緊張するよ。とにかく頑張ってね!
■ ミニ会話
A: I’m about to go in for my interview.
B: You’ll do great. Break a leg!
A: これから面接なんだよね。
B: 大丈夫、きっとうまくいくよ。がんばって!
◼️ 似た表現との違い
“break a leg” に似た表現もいくつかありますが、それぞれに微妙な違いがあります。
表現 | 意味 | ニュアンス |
Good luck! | 幸運を祈る | 一般的に広く使えて、汎用性高め。 |
You’ve got this! | 君ならできる | 励まし系フレーズ |
Finger crossed! | うまくいきますよう! | 「運まかせ感」が強めで、時に一か八か的。 |
Finger crossed.は指を交差させ、それを十字架に見立てた表現。「for+人」にすることもでき、finger crossed for meなら「私のために祈って」、finger crossed for youなら「君のために祈るよ」に。
■ まとめ
Break a leg は、大事な本番を控えた相手に「頑張ってね!」「うまくいくように!」とエールを送るときに使える、ユーモアとエンタメ界の長い伝統から生まれた表現です。口にするだけで緊張がちょこっとやわらぐような、そんな不思議な魅力を持つ一言です。Good luck の代わりに、ぜひ使ってみてくださいね〜。

break my legだと、文字通り「骨折する」になっちゃうので、お間違えのないよう!(こっちはほんとうに痛い😭)