56. “Break the bank” の意味と例文|お金がかかりすぎるときの英語フレーズ解説!

今回の英語フレーズは、“break the bank”。直訳すると「銀行を壊す」ですが、このbankの意味は異なります(詳しくは下の語源コーナーをご参照くださいませ)。
■ 意味は?
“break the bank” は:
- 予算を大きくオーバーする
- 大金がかかる
- 高すぎて手が出ない
という意味で使われます。高価な買い物や予算オーバーをしそうな旅行や贈り物など、言ってしまえばズバリ「高い!!」を婉曲的に表すことができるんです。
◼️ 表現の由来について
“Break the bank” はもともと、カジノやギャンブルの場面から来た言い回しです。「バンク(=胴元)」は、カジノ側が持っているお金を指しており、プレイヤーが大勝ちしてしまい、カジノ側が配当金を支払えなくなる → プレイヤーが「バンクを壊す(=break the bank)」とイメトレ、ここから「大金がかかる」「高くつく」となりました。現在では「支払えないほどにお金がかかる」や「予算の限界を遥かに超えている」というニュアンスで使われています。
◼️ 使い方
“break the bank” は次のような場面で使われます:
場面 | どんな状態? | 隠れたニュアンス |
🥘 フル機能搭載の電子レンジの購入 | 欲しいけど手が出ない価格帯 | ほぼほぼ、諦めモード ← そんな機能はついてないけどね。 |
🍽️ 結婚記念日のレストラン選び | せっかくのお祝いだけど、値段が気になる | しゃーない、違う店も視野に入れよう・・・ |
✈️ 友人と旅行計画 | 安くあげたいけど、円高で無理ゲー | フライトとホテルが高すぎて、軽く予算オーバー |
ご覧の通り、買い物、旅行計画、交際費の話題など、さまざまな場面で使えるのですが、明らかに「ちょっと考えちゃうよな」的レベルの出費を表しているのがこのフレーズの特徴です。
■ 例文いろいろ
That new sofa looks great, but it totally breaks the bank.
→ あの新しいソファ、素敵だけど高すぎるよ。
We want a nice venue, but nothing that’ll break the bank.
→ 素敵な会場がいいけど、予算オーバーは避けたいね。
It’s a great dinner spot—and it won’t break the bank.
→ すごくいいディナーの店だよ、しかもそこまで高くない。

■ ミニ会話
A: Should we get front-row tickets?
B: Sure, as long as it doesn’t break the bank.
A: 前列のほうのチケット取る?
B: いいよ、すごーく高くなければね。
◼️ 似た表現との違い
表現 | 意味 | ニュアンス |
🔸 cost a fortune | 大金がかかる | このfortuneは「運命」ではなくて「大金」 |
🔸 pricey | 高価な | priceから派生した口語表現 |
🔸 expensive | 高い | 汎用性高め、一般的に広く使える。 |
最も汎用性の高い単語はexpensiveですが、break the bank はジョークとして使われることも多いんですよね。ということで、🍿映画や🎭ドラマにも頻出のフレーズです!
■ まとめ
“break the bank” は、「高すぎて手が出ない」「予算を遥かにオーバー」など、お金がかかりすぎることを表すフレーズです。基本的に、お金の話ってデリケートではありますが、、この表現だったら、ちょっとだけ面白おかしくジョーク風に伝えることができるかも。英会話はもちろんのことSNSでも使ってみてはいかがでしょう〜。

bankには「銀行」だけじゃなくて、賭博の「胴元」という意味もあるなんて、なんだかユニークです!