35. “Cut corners” の意味と例文|手を抜いたり近道したときの英語フレーズ解説!

Hello, everyone.
今回は、「手を抜く」や「端折る」といった意味で使われる、“cut corners” をご紹介します。「楽をしようとして失敗した」「コストを抑えすぎてトラブルになった」など、雑さが前面に現れる(いや、現れてしまう・・・)フレーズです。
■ 意味は?
cut cornersは:
- 手を抜く/手順を省く
- コストや時間を削って雑に仕上げる
- 必要な工程を飛ばしてしまう
といった意味で使われます。
◼️ 表現の由来について
cut cornersという英語表現は、本来、車両の運転に由来しています。たとえば、車で曲がり角(カーブ)を曲がろうとする時、角に沿って大きくハンドルを切らないと安全に曲がれませんよね。でも、カーブの内側を直線的に「角を切るように」曲がれば、確かに早くは行けるかもしれませんが、とても危険です。このように、「角を切って(cut corners)」走るのは、正しいルールや手順を無視して、スピードや効率を優先することを表し、ここから比喩的に「手抜きをする」や「端折る」という意味で使われるようになりました。
◼️ 使い方
“cut corners” は次のような場面で使われます:
場面 | 何が起きる? | 結果として |
製造工程にて | 雑な仕事をする | 安全性が問われる |
プロジェクトの進行 | 報連相が行き届いていない | 責任感ゼロ |
日常生活で | 楽ばかりしようとする・・・ | 結果を出せない |
この表現は、ビジネス・建築・教育・日常生活など、さまざまな場面で「やるべきことを省いて失敗した」ことを表す際に用いられます。基本的には、ネガティブな意味合いで使われることが多いですね。
■ 例文いろいろ
The company cut corners to save money, and the product ended up being defective.
→ 会社はコスト削減のために手を抜き、その結果製品に欠陥が出た。
Don’t cut corners when it comes to safety.
→ 安全面に関しては手を抜いちゃダメだよ。
If we cut corners now, we’ll just have to redo everything later.
→ 今手を抜いたら、後で全部やり直しになるよ。
■ ミニ会話
A: Why did the project fail?
B: Honestly, we cut too many corners to meet the deadline.
A: なんでこのプロジェクト失敗したの?
B: 正直、納期に間に合わせるために、かなり手を抜いちゃって…。
◼️ 似た表現との違い
“cut corners” に似た表現もいくつかありますが、それぞれに微妙な違いがあります。
表現 | 意味 | ニュアンス |
take shortcuts | 近道をする | 文字通り、「近道」の意味で |
skip steps | 手順を飛ばす | 手続きや作業の「端折り」に使われる |
do a rush job | 急いで雑にやる | 「スピード重視」で雑が目立つ |
rushを動詞にした、rush through(急いで済ませる)もあります。こちらも「雑」が主軸(!)のフレーズです。
■ まとめ
cut corners は、「ここで手を抜くと後で痛い目に遭う」というように、場面によっては、戒め的にも使われるフレーズ。ビジネスでも日常でも、手を抜いたらあかん!と思ったら、このフレーズを思い出してください。

良い子の皆さんは、安全運転でお願いします🚗