54. “Go round in circles” の意味と例文|前に進まないもどかしさを表す英語フレーズ

今日の英語フレーズは、“go round in circles”。直訳すると「円を描いてぐるぐる回る」ですが、実はこの表現、「話し合いや努力が空回りする」「同じことの繰り返しで前に進めない」など、もどかしさを表す言い回しなのです。
■ 意味は?
“go round in circles” は:
- 堂々巡りをする
- 同じところを行ったり来たりして、前に進めない
- 無駄に思える努力を繰り返す
「がんばっているのに、まったく成果が見込めない」「何度も同じことを繰り返している」など、思い通りに物事が進まないジレンマを比喩的に表しています。
◼️ 表現の由来について
“circle(円)”は、スタート地点とゴール地点が同じ。言い換えなら、始点と終点が一周してつながっていますよね。つまり、このフレーズは、線上を「ぐるぐる回り続ける(go round)」イメージから派生し、「どこにもたどり着けずに、同じことを繰り返すだけ」という意味で用いられているんです。なお、元々は「迷ってぐるぐる歩き回る」や「場所が特定できずに、行ったり来たりする」など、物理的な動きを表していたのですが、現在では話し合い・議論・思考・感情など、抽象的な概念や人間の感情を表すフレーズとしても使われています。
◼️ 使い方
“go round in circles” は次のような場面で使われます:
場面 | どんな状態? | 隠れたニュアンス |
会議で意見がまとまらない | 話が堂々巡り | みんなヘトヘト😓 |
仕事が一向に進まない | 作業効率が悪すぎる | ムダの見直しが必要 |
恋人と喧嘩ばかり | いつも同じことで揉めている | モヤモヤ、イライラ💦 |
見ての通り、このフレーズは問題解決が進まない場面や、非効率な状態へのフラストレーションを表すときに使われます。
■ 例文いろいろ
We’ve been going round in circles all morning. Let’s take a break.
→ 朝からずっと堂々巡りをしている。ちょっと休憩しよう。
I keep going round in circles with this math problem.
→ この数学の問題、ずっと同じところでつまずいている。
They’re going round in circles trying to decide on a name for the baby.
→ 彼ら、赤ちゃんの名前を決めようとしてるけど、話が一向にまとまらないみたい。

■ ミニ会話
A: We’ve had three meetings and still no decision.
B: Yeah, we’re just going round in circles at this point.A: もう3回も会議してるのに、まだ決まらないなんて。
B: ほんと、もう完全に堂々巡りだよね。
◼️ 似た表現との違い
表現 | 意味 | ニュアンス |
beat around the bush | 要点をはっきり言わない | 茂みの周りを叩いて回る |
spin one’s wheels | 思ったように進まない | 溝にはまった車輪が空回り |
feel impatient | もどかしい | 我慢の限界が近づいている |
spin one’s wheelsは、アメリカ英語特有の比喩表現です。一般的には、get nowhereもよく使われますよ。
■ まとめ
“go round in circles” は、会議・学業・人間関係など、日本語の「堂々巡り」や「空回り」と同じように、ジレンマやイライラ感を伴ったフレーズです。思い通りに物事が進まない時・・・ぐるぐると動き回るのではなく、一度立ち止まって方向性を見直すことが大切かもしれませんね。んー、なんとも教訓的😃

主に、roundはイギリス🇬🇧で、aroundはアメリカ🇺🇸で使われているよ。