【英語表現 4】“Go south” の意味と使い方をマスターしよう!

今回の英語フレーズは、うまくいっていたはずの物事が、ある瞬間を境にガラリと悪い方向に進んでしまったときの表現、“go south” をご紹介します。
たとえば、順調に進んでいた仕事のプロジェクトが突然ストップしたり、良好だった人間関係がこじれたり・・・そんな経験、誰にでもありますよね。英語には、このような「状況が悪化してしまった」状態をサラッと表現できるフレーズがあるんです。それがこの “go south.”。
■ 意味は?
直訳すると「南へ行く」ですが、実際の意味はそれとは異なり:
- 状況が悪くなる
- 失敗する
- 崩れる・破綻する
といった「悪い方向へ進む」という意味で使われます。
◼️ 使い方
この表現は基本的にネガティブな意味で使われます。ビジネスの場面では「業績が悪化する」、人間関係では「関係がこじれる」、日常会話では「何かがうまくいかなくなる」といった感じですね。
文脈 | 意味 | ニュアンス |
プロジェクトが予定通りに進まない | 失敗する | ネガティブ ⬇️ |
株価が急落する | 経済的に悪化する | ネガティブ ⬇️ |
人間関係がギクシャクする | 仲違いする | ネガティブ ⬇️ |
特に金融業界や株式市場では、価格や株価の下落を「go south」と表現することが多く、そこから一般の会話にも広がったと考えられています。
■ 例文いろいろ
The deal went south at the last minute.
→ その取引は土壇場でダメになった。
Our vacation plans went south when our flight got canceled.
→ 飛行機がキャンセルになって、旅行の予定が台無しになった。
Their friendship went south after that big argument.
→ あの大喧嘩のあと、彼らの友情は壊れてしまった。
The market started to go south after the announcement.
→ 発表のあと、市場は下落し始めた。
■ ミニ会話
A: How’s the renovation going?
B: Ugh, it totally went south. The contractor quit halfway through.
A: 改装工事、どう?
B: もう最悪。業者が途中でやめちゃってさ。
■ まとめ
“go south” は、状態の悪化を表すフレーズなので、できることなら回避したい状況ではありますが、映画やドラマでめちゃめちゃ使われているので、せっかくなので覚えておいて損はナシ!

go southの語源は諸説あるけれど、有力な説のひとつが地図に関係していると言われているよ。旧来の地図では、上が「北(North)」、下が「南(South)」と決まっていたので、「go south(下に向かう)」=「下落する」や「下降する」といったネガティブなイメージと結びつくようになったとか。