55. “Ifs and buts” の意味と例文|言い訳ばかり!? グズグズ迷う人のマインドを表す英語フレーズ

今日の英語フレーズは、“ifs and buts”。直訳すると「もし〜だったら」と「でも〜」ですが、実はこの表現、「言い訳や反論ばかりすること」や「グズグズ決断を避ける態度」を表すイディオムなんです。目の前にやるべきことがあるのに、つい“if〜”や“but〜”で逃げてしまう…そんな人、あなたの周りにもいませんか?(あれっ、それとも、ひょっとして自分のこと?)
■ 意味は?
“ifs and buts” は:
- 言い訳
- 不平不満、ぐずぐずと先延ばし
- 実行よりも迷いや否定を優先してしまう態度
という意味で使われます。やる前から “でもね…” “もしもさ…” といったように、文句や愚痴ばかり言って、一向に前に進まない態度や姿勢を表すフレーズです。
◼️ 表現の由来について
“if” や “but” は「仮定」と「否定」の接続詞。それらを並べて “ifs and buts” (もしもさ・・・、でもさ・・・)とすることで、「たられば」のニュアンスが生まれます。相手のグズグズとした態度をピシャリと止めるときのフレーズですが、特に、“No ifs, no buts.”(言い訳無用!)は、強めの命令文として用いられます。
◼️ 使い方
“ifs and buts” は次のような場面で使われます:
場面 | どんな言い訳? | 隠れたニュアンス |
📚 子供が全然宿題をやらない | 今やろうと思ったのに | 言い訳ばっかり |
📄 同僚が業務を避けている | 時間ができたらやっておくよ | 本当はその気が全くないだろ |
✒️ 原稿の締め切り迫る | まだ先だから大丈夫、大丈夫・・・ | 自分に甘すぎる(自虐的) |
このように、あからさまな言い訳や曖昧な態度が見て取れますよね。
■ 例文いろいろ
Stop with the ifs and buts and just do it!
→ 言い訳はもういいから、さっさとやって!
There were too many ifs and buts in his explanation.
→ 彼の説明には言い訳が多すぎた。
No ifs, no buts. You’re going to school today!
→ 言い訳はなし。今日は学校に行くのよ!
I told myself—no more ifs and buts. Just go for it.
→ 自分に言い聞かせたんだ。「もう迷わない。とにかくやろう」って。

■ ミニ会話
A: I’d love to join, but I’m not sure I’ll have time…
B: Come on! No ifs and buts—just say yes!A: 行きたいけど、時間あるかどうかちょっと…。
B: もう、言い訳はいらんがな。イエスって言っちゃいなよ!
◼️ 似た表現との違い
表現 | 意味 | ニュアンス |
🔸 make excuses | 言い訳をする | ひたすら責任を回避 |
🔸 sit on the fence | どっちつかず | 良くも悪くも「中立的」なポジション |
🔸 indecisive | 決断力のない | 優柔不断で、スパッと決められない |
make excusesは批判精神が伴うので、使う時には配慮が必要です。sit on the fenceは、「フェンスの上に立って、周りの様子を傍観する」とイメトレ。言い換えるなら、日和見的な態度のこと。
■ まとめ
“ifs and buts” は、「言い訳や迷い」を表すフレーズというのがお分かりいただけたと思いますが、とりわけ、noを伴った “No ifs and buts!” の形では、「ぐだぐだ言わずにやれ!」というピシャリとした命令口調に。(そして、時にかなりキツめ!)相手を一方的に責め立てるのではなく、鼓舞する気持ちで使ってみてはいかがでしょう。

ifもbutも接続詞として認識している人が多いと思うけど、ifs and butsのように名詞になることもあるんです。なかなか面白い用法だと思う!