【英語表現 5】“Make one’s bed” の意味と使い方をマスターしよう!

さて、今回の英語フレーズは、シンプルなようで奥が深い表現、“make one’s bed” をご紹介します。直訳すると「ベッドを整える」ですが、実はこのフレーズ、場面によっては人生の選択と責任にまで関わる、ちょっと深めの意味を持つこともあるんです。
■ 意味は?
“Make one’s bed” は、基本的には以下の2つの意味で使われます:
- ベッドを整える、寝床を片付ける(文字通りの意味)
- 自分の選択に責任を取る、自業自得(比喩的な意味)
特に2の場合は、良い意味でも悪い意味でも「周囲をざわつかせる」ことを表すのがポイントです。
◼️ 表現の由来について
この表現のもとになっているのはことわざ:
You’ve made your bed, now lie in it.
→ 自分でベッドを整えたのだから、そこに寝なさい(=自分で選んだことだから、責任を取りなさい)
つまり、「自分で決めた選択(= ベッドを整えたこと)には、最後まで責任を持って受け入れなければならない(= そのベッドで寝なければならない)」ということ。この考え方ってなんだか日本語の「自業自得」や「身から出た錆」にもちょっと似ていますよね。
◼️ 使い方
“Make one’s bed” は、状況によってニュアンスが変わります。
用法 | 意味 | ニュアンス |
1 文字通り | ベッドを整える | 生活習慣、しつけ |
2 比喩的 | 自業自得だ | 厳しめ、責任を問う |
ちなみに、「ホテルのベッドメイク」はmake the bed、つまり、誰のかは関係なく「そのベッドを整える」。一方、make your bedは「自分のベッドを整える」。つまり、自業自得の意味では、one’sの箇所には必ず所有格を入れて、ベッドの持ち主を明確にする必要があるというわけ。ただし、文字通り”ベッドを整える”にもなるので、文脈を読むことが重要。んー、奥が深い!
■ 例文いろいろ
I told my son to make his bed before leaving for school.
→ 息子に、学校に行く前にベッドを整えるように言った。
(文字通り)
She knew it was risky to quit her job, but she made her bed.
→ 仕事を辞めるのはリスクがあると分かっていたけど、それを選んだのは彼女自身。
(自分の選択だから、自分で責任を取るしかない)
He’s in trouble now, but he made his bed, and now he has to lie in it.
→ 今は大変そうだけど、それは彼自身が選んだことだから仕方ないよ。
(少し突き放すようなニュアンス)
■ ミニ会話
A: I can’t believe she’s complaining about the workload.
B: Well, she made her bed when she took that promotion.
A: 彼女、仕事の量が多すぎるって文句言ってるらしいよ。
B: でも自分で昇進受けたんだから、文句は言えないでしょ。
■ まとめ
“make one’s bed” には、「ベッドを整える」という日常的な意味と、「自分の選んだ道に責任を持つ」という深〜い2つの意味があります。特に “You made your bed, now lie in it.” は、それ一言で「でも、あなたの選んだ結果だよね」と、英語らしいニュアンスで伝えられる口語表現のフレーズです。

文化や価値観にもつながる、ちょっと哲学的な表現でもあるので、ぜひ覚えてね(言われたらちょっとショックだけど・・・それもまた勉強!)