40. “On thin ice” の意味と例文|一触即発な立場にいるときの英語フレーズ解説!

今回の英語フレーズは、“on thin ice”。直訳すると「薄い氷の上にいる」ですが、実際には「危険な立場にいる」「ギリギリの状況にいる」といった、不安定でリスキー感が満載な状態を表すイディオムです。
■ 意味は?
on think iceは:
- 危険な状況にいる
- 一歩間違えれば、大問題に発展しそう
- 信頼や信用を失いかけている
といった意味で使われます。
◼️ 表現の由来について
この表現は、凍った湖などの薄い氷の上を歩くと、いつ割れて落ちるかわからないという危険な状況から来ています。ここから、「非常に危険な状況に身を置いている」という比喩として使われるようになりました。特に、信頼を失いかけている、相手を怒らせそうな場面でよく登場し、文字通り「薄氷の上に立っている」ような、不安定で緊張感のある一触即発な状況をイメージを持って使われます。
◼️ 使い方
“on think ice” は次のような場面で使われます:
場面 | どんな状態? | 隠れたニュアンス |
上司に注意された | 信頼を失いかけている | 次回ミスしたら、もうあとがない |
恋人と冷戦中 | まさに一触即発 | 変なスイッチ押さないように気をつけよう |
また親に叱られた | 今回ばかりは許してもらえなさそう | あれ、本気で怒っているかも!? |
見ての通り、ビジネスでも会話でも使われるフレーズですが、どれも「もうこれ以上ミスできない」という、ピリピリした緊張感を含んでいるのが特徴です。

■ 例文いろいろ
You’re on thin ice with your boss after being late three times this week.
→ 今週3回も遅刻して、上司の信頼を失いかけてるよ。
I know I’m on thin ice, so I’m trying to be extra careful.
→ 今、自分が危ない立場なのはわかってるから、すごく気をつけてるんだ。
He’s skating on thin ice by ignoring the warning signs.
→ 警告を無視してるなんて、かなり危ない橋を渡ってるね。
■ ミニ会話
A: Hey, I heard you talked back to the teacher again.
B: Yeah… I know. I’m really on very thin ice now.
A: おいおい、また先生に口答えしたんだって?
B: そう…今ほんとにヤバい状況。
◼️ 似た表現との違い
“on thin ice” に似た表現もいくつかありますが、それぞれに微妙な違いがあります。
表現 | ニュアンス | 違い |
in hot water | 大問題だ | すでにトラブルが起きている |
take a chance | 危ない橋を渡る | リスク承知でトライ |
close | きわどい | 間一髪、難を逃れた(または逃れられそう) |
on thin iceは「一触即発の」、つまり、なんとかすればトラブルを回避できるかもしれない立場である一方、in hot waterは、問題が勃発していて、完全にトラブルにはまってしまっている状態を指します。
■ まとめ
on thin ice は、一歩間違えば大ごとになりそうな危うい状況を伝える口語表現。実際、ネイティブも日常的によく使うフレーズです。「おおお、今、ヤバい立場にいるな…」と思ったら、すかさずこのフレーズを思い出し、なんとかトラブルを回避してくださいね🤞

He stepped onto the thin ice of the frozen lake.
(彼は凍った湖の氷上に足を踏み入れた)
比喩ではなく「物理的に乗っかっている」と伝える場合は、on the thin iceのように冠詞をつけますわよ。